塩分2gの「レナケアー ソース焼きそば」を食べてみた

食塩相当量2gのカップ焼そば【マルちゃん 「レナケアー ソース焼きそば」】のレビューです。

レナケアーとは?

レナケアーとは腎臓病患者に向けて開発された食品群です。

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腎臓病になると食事療法としてたん白質と塩分を制限する必要が出てきます。
たん白質を制限してしまうと、肉や魚、大豆、さらに主食であるご飯やパンにも気をつけないといけなくなります。
更に塩分制限が加わると食べるものがなくなってしまいます。

そんな厳しい食生活を強いられる腎臓病患者でも美味しく気軽に食事ができるように、大手食品メーカーで共同開発された食品群、それが「レナケアー」シリーズなのです。

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今回ご紹介する「レナケアー ソース焼きそば」も日清オイリオグループと東洋水産の共同開発です。
発売元に日清の名前がついていますが、製造者はライバル会社の東洋水産で、パッケージにも東洋水産の「マルちゃん」マーク。
でも商品の問い合わせは日清という異色の商品です。

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焼きそば以外にもカップ麺やパン、出汁醤油などがラインナップされていますので、レナケアー公式サイトもぜひ覗いてみてください。

●日清オイリオグループ「レナケアー」
http://www.nisshin-oillio.com/goods/support/renacare/

私達高血圧患者向けの商品ではないですが、利用できるものは大いに利用しましょう。
高血圧と腎臓病はお互いの合併症として深い関係がありますので、腎臓が心配な方には特におすすめです。

「レナケアー ソース焼きそば」

まず成分表を見てみましょう。

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商品名 容量 エネルギー たん白質 脂質 炭水化物 ナトリウム 塩分相当量
レナケアー ソース焼きそば 107.8g 520kcal 4.8g 22.7g 74.1g 796mg 2.0g
日清焼そば UFO 128g 556kcal 9.4g 20.9g 82.6g 2.3g 5.8g
ペヤング ソース焼きそば 120g 554kcal 8.9g 27.6g 64.9g 1.4g 3.6g

大きく違うのは、たん白質と塩分。
ほぼ半分程度になっています。

素晴らしいのはエネルギーが僅かに少ないだけで収まっていること。
減塩商品には「量を減らして減塩」というものが多く、いくら食塩相当量が1食2g以下でもカロリーが200kcal程度しかなければ昼食としては不十分です。
家事や仕事をしていると、とてもではないですがその1食では夕食まではもちません。

私であれば部屋でジッとしていても一日1800kcal、軽くランニングをすると2400kcal程度必要ですので、昼食として500kcalは調度よいカロリー量だと考えています。

実食

早速食べてみましょう。

パッケージも普通のカップ焼きそば同等で、医療補助食とは思えません。

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違いとしては

・熱湯2分と短め
・粉ソースをからめる前にオイルで麺をほぐす

といったところでしょうか。

完成です。

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ソースが粉のために混ぜるのに苦労しましたが、スパイシーなソースと青さの香り。
カップ焼きそばの王道ですね。

一口食べてみると、減塩商品にありがちな味がぼやけているということはなく、キチンとカップ焼そばのこってり濃い味がします。
もちろん日清焼そばUFOのようなジャンクなまでに強烈なソースの濃さではありませんが、普段減塩をしている人にとっては十分に濃いなと感じる味付けではないでしょうか。

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多少ガッカリする覚悟もしてたのですが「アレ?普通に美味いな」と思ったのがファーストインプレッションです。

しかし、食べ進んでいくと細かい違いが見えてきます。
味はしっかり濃いのですが、麺が少しボソボソしているのです。

ここに減塩の工夫があるような気がします。
以前まとめたように、麺のコシであるグルテンはナトリウムで粘弾性が高まります。
このため、単に食塩添加を減らしたからボソボソになったと考えがちですが、実はグルテン自体が腎臓病患者が制限しなくてはいけないたん白質だったのです。

単に食塩を減らすだけでなく、グルテンも大幅に減らさないといけない。
そんな厳しい条件で麺の食感を良くするという無理難題だったのでしょう。

熱湯2分で少し固めに仕上げてオイルでツルツル感を出す、そんな方法で麺の食感を向上させているのではないでしょうか。

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麺にはとろろ芋も入れられています。
とろろ芋は蕎麦ののどごしをよくするために使われていますよね。

なるほど、いろいろ苦労の跡が見えてきます。

ごちそうさまでした。

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量は十分です。
大人の昼食としても物足りないということはないでしょう。
ダイエット兼用の減塩カップ麺のように間食しないと耐えられないということはありませんでした。
腹持ちは全く問題なしです。

総合すると「この商品は減塩中の昼食用としてオススメ」です。
「もう忙しくて減塩食を自炊する余裕がない。でも1食2gは守りたい」、そんなときのために確保しておきたい一品です。

問題は入手性

ちと厄介なのが入手性。
販売している実店舗は結局見つかりませんでした。
ドラッグストアや病院の中のコンビニも探したのですが全てダメ。

結局ネット通販で入手しています。
送料を無料にしようとすると10個程度注文しないといけません。
「口に合わないともったいないから、まず一度試してみたい」と考えると送料で1食500円を超えてしまうのです。

そして単価もネック。
食事療法用食品ですのでやはりお高めです。
価格は1個233円と普通のカップ焼きそばの2倍しました。

そんな理由で貴重な食材です。
なので基本は忙しい時のための非常食ですかね。

でも大変良いモノが見つかりました。
私もいざというときのために常に幾つか確保しておきたいと思います。
コメントでお教えくださったのんほいさん、本当にありがとうございます!

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