突然の急回復
睡眠は2時間程度。
昨日と同じように一日が始まります。
しかし、しばらくすると昨日とは何かが違うことに気が付きました。
なぜか快適なのです。
いろいろ確認してみると、昨日感じていた症状のかなりの部分が消えています。
まずラジオの内容が聞き取れるようになりました。
昨日さんざん苦しめられたラジオが不快ではなくなっていたのです。
もう幻の右手を感じることもありません。
モノが二重に見える症状もです。
そしてまだ完璧ではないものの麻痺していた右手もさらに細かく動かせるようになりました。
問診でも概ね伝えたい内容を話せるようになり、声の大きさも戻っているようです。
今日一日でかなり回復したと言っていいでしょう。
これは出血の位置や規模だけでなく、発症から治療開始までの時間が短かったことが良かったとのことです。
脳出血や脳梗塞の場合、発症後3時間以内に治療を開始できれば後遺症を大幅に減らせるのだそうです。
脳細胞は圧迫されて機能を停止しても、短時間であれば死なずに復活するのです。
私の場合もこれに該当したということです。
なんという幸運!
なんという強運!
ただいま、皆さん
この日の夕食から食事ができるようになりました。
5分がゆとおかず数点の簡単なものですが、二日ぶりの食事で大変美味しかったです。
そして点滴に加えられていた降圧剤は飲み薬に変更。
他人との間に感じていた大きな壁がなくなり、また迎え入れてもらった。
看護師さんとの会話にそんなあたたかみを感じるようになりました。
「あぁ、オレは帰ってこれたんだな」
嬉しくて泣きそうです。
この日から就寝時間の自問自答で苦しむこともなくなったのです。