私はこうして脳出血後3ヶ月で降圧剤を止めました

幸運にも脳出血発症から3ヶ月という短期間で降圧剤を止めることができました。
何をしたのかキチンとまとめておきましょう。

症状が軽かった

まずこれが大前提の話です。
脳出血を起こすとすぐに崩れ落ちるように意識を失うことが多いのですが、私の場合は意識を保ったまま入院することができました。
一般的な脳出血より症状が軽かったということです。
多少後遺症は残ってはいますが、退院後にリハビリ通院は必要ないとの判断もされています。

そんな脳出血を起こした私がしてきたことをまとめていきます。

脳出血発症時から改善したこと

20150328_stop_medicine_01-01

減量

20150328_stop_medicine_02

発症時は76kgありましたが、今は65kgです。
3ヶ月で11kg痩せたことになります。
BMIは肥満判定の26.3から標準体重の22.5に減っています。

塩分制限/食事改善

20150328_stop_medicine_03

今までは

朝食:昆布や塩鮭が乗った塩っぱいお茶漬け
昼食:カップラーメンor外食
夕食:肉とスーパーのお惣菜と酒

こんな感じの食生活でしたが大きく変化をしています。例えばこんな感じ

朝食:コーンフレーク+牛乳
昼食:納豆パスタ
夕食:野菜中心の蒸し鍋

減量のためのカロリー制限で1600kcal程度に、そして減塩は食塩相当量で1日6g未満を厳守しました。
おそらく実際の食塩相当量は4~5g程度で収まっています。

(禁酒)

20150328_stop_medicine_04

お酒は適量なら高血圧に良いと言われています。
お酒を飲んだ直後から血管が広がり体中の血行がよくなりますが、これは高血圧にとっては有効な対処法となります。
しつこいようですが「適量なら」です。

しかしこれにより酔っている間は血圧が大幅に下がるという症状がでます。
自分の場合は降圧剤と生活改善で血圧が低めに推移していたため「酒を飲むと血圧が下がりすぎて危険」との医師の判断を受け、3ヶ月間一滴ものまない禁酒を貫きました。

運動

20150328_stop_medicine_05

発症前から長距離の散歩はしていましたが、仕事が忙しくなると何日も運動をしないで一日中同じ椅子に座ったままの生活でした。
何よりも仕事優先だったのです。
これを運動優先に変えました。
おかげでいい息抜きにもなっています。

今は雨の日以外は必ず1日10000歩(約7km)以上を歩くことを絶対条件にしています。

血圧管理

20150328_stop_medicine_06

血圧は朝と夜は絶対に、加えて昼と夕方にも測定しています。
私はウェルネスリンクという血圧計付属の管理ツールを使っています。
測定値をスマホ経由でネット上にアップロードしてPCでも確認ができ、診察用にプリントアウトも出来るすぐれものです。
このウェルネスリンクはグラフや平均値を出してくれるのでこれで日々の推移をチェックしています。

睡眠改善

20150328_stop_medicine_07

仕事が佳境になると深夜まで机に向かい明け方少し寝るのが常でしたが、今は遅くても深夜1時までに必ず寝るようにしています。
慢性的寝不足でしたがこれも解消しています。

首周りが痩せたせいでしょうか、以前は自分のいびきで目がさめることがあったのですがそれもなくなりました。
そういえば朝に喉が痛いということもなくなっていますが、今思うとあれもいびきのせいだったのでしょう。

ストレス改善

20150328_stop_medicine_08

仕事のストレスは強制的に中断して運動するようにしたため、かなり解消できています。
人間関係では私もスイッチが入ると後に引けなくなるタイプなので、厄介な人や揉め事に極力近づかないように努めています。

脳出血/高血圧の勉強

20150328_stop_medicine_09

ネットや図書館で不安なことわからないことが無くなるまで全部調べました。
これが心の安心に繋がっています。

特に血圧が上下する仕組みと血圧測定のノウハウはとても大事です。
体温や体重のように簡単に一定値で測定できるという誤解を捨てるまでは測定値がバラついて大変でした。

病気に関しては無知は不安や疑心を煽り、知識は安堵を生むのです。

すなわち良いと言われることは全てやりました!!

降圧剤を止めたいのなら絶対に忘れてはいけないもう一つの大事なこと

判断するのは医師です。
医師に「この患者さんなら薬を止めても大丈夫そうだ」と思ってもらわないといけません。

20150328_stop_medicine_10

「降圧剤を止めても自制ができるか」「血圧管理をキチンと続けられるか」も重要な判断材料です。
高血圧の主な要因は生活習慣ですので、いくら血圧が下がっても「この患者さんは性格的に危ない」と思われるならなかなかやめさせてはくれないでしょう。
医師を安心させるアピールがとても大事なのです。

私はこう考えて、血圧データを前日にきっちりまとめて見やすい資料にし、傾向や気になるポイントも直接書き込んで見てもらいました。
体重はあと何kg落とし運動はどの程度するなど、今後どのようなことをやって血圧を下げるのかを具体的に伝えています。
このあたりは仕事のプレゼンの要領と同じですね。
これが功を奏したと自負しています。

逆に絶対にしてはいけないこと

医師への「努力はしているけど下がらない」という愚痴は絶対にしてはいけません。
「この患者さんは生活習慣の改善だけでは下がらないところまで来ているんだな」と判断されてしまうだけです。

また「仕事が忙しくて節制なんでできない」という言い訳もダメです。
「生活改善が出来ない人なんだな」と判断されます。

20150328_stop_medicine_11

こう言われると医師は薬を出す他に手はありません。
というか本人が「薬を出してください」と言っているようなものなのです。

降圧剤中止の許可がでたあとが一番厳しい

降圧剤を止める許可が出たからと言って生活習慣の改善や減塩を緩めることが出来るかといえばそれは全く違います。
今度は降圧剤に頼らなくても血圧が抑えられることを医師に証明しないといけないのです。
すなわち薬に頼れない分だけ条件は今までより厳しいのです。

危うく「よっしゃ何もかも解禁だ!!ラーメンラーメン!!」とばかりに弾けそうになりましたが、薬を止めた今が最終テスト中なのです。
グッと我慢です。

みんな頑張れ!!

「同じことをすれば誰でも3ヶ月で降圧剤をやめることが出来る」とは口が裂けても言えませんし、私がもし再発したら次はこんなにうまくはいかないでしょう。
こういう事例があったということだけです。

降圧剤を飲み始めたら一生やめられないと考える人が多いですが、脳出血を起こしても3ヶ月で降圧剤をやめることが出来た人がここにいます。
どうかあきらめないで頑張ってください。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. こばちゃん より:

    初めまして! 52歳♂ の小林ともうします。

    あ~ビックリしました!
    こんなにまったく同じケースの方がいらっしゃるなんて。。。
    で、今日は投稿させてもらいました。

    さて、僕も脳出血を発症した日(2015/3/28)が一緒で入院後、
    症状が軽く2週間で退院し、後遺症もほとんどなくすでに会社にも復帰。
    以前からやっていた会社から帰宅の際の毎日10Km以上のウォーキングも再開。
    今は筋力を鍛えるために筋トレも始めました。
    サーファーですので もうそろそろ海にも復帰したいと思います。
    それに退院後、図書館で「脳卒中(脳出血)」関係の本を何度も何冊の借りてきてくれ、
    読みまくり勉強もしました。

    今まではウォーキングもし 酒の量・食べる量を自分で制限し、
    苦労して20Kgのダイエットにも成功し 大きなリバウンドのなく今に至ってますが、
    退院後は 意識して減塩し酒の量を減らしただけで、早くも無理なく10Kgも減量しました。
    今までの食生活・生活習慣を改めるだけで朝晩すっきりで 会社で昼間眠たくなくとても一日がとても快適です。
    でも、脳出血は発症後1年の間に「25%」再発の危険性があるというので、
    それだけはなるまいと、無理せず体を鍛え、ストレスなく毎日生活している今日この頃。
    この病気の発症は ご先祖さんが今のままの生活ではあかんぞ! という戒めやと思ってます。

    今後もお互いに無理せず、再発せず、元気に生きていきましょう!!

    今日はホンマに元気がでました。 ありがとうございました。

    今、こうしていられるのは嫁はんのお陰。 
    嫁はんにも感謝したいと思います。

    • ameo より:

      はじめまして、管理人のameoともうします。
      小林さん、コメントありがとうございます。

      おぉー、発症後の経過もやっていることもそっくりですね。
      私こそビックリですよ!
      「そうそう!そうだよね、それでいいんだよね」と頷きながら読んでいました。

      お互い大きな後遺症が(いまのところ)残らず本当に幸運でしたよね。
      これからも似た境遇の脳出血患者として
      後遺症の推移、感じたこと考えたこともどんどん公開していくつもりです。
      「コイツが頑張っているんだから俺だって」と思っていただければ嬉しい限りです。

      とにかく私達の正念場は次の冬です。
      寒くなる前に体とメンタルをきっちり鍛えて一緒に乗り越えてみせましょうよ。

      楽しいことはこれからも必ずあります。
      長生きして奥さんをたくさん笑顔にしてあげてください。

      私も負けませんよ。
      ではまた!!

  2. せっつん より:

    はじめまして!大塚と言います。

    45歳で脳出血、しかし軽症で何よりでしたね。

    私の夫は現在54歳です。49歳で発症し、入院、
    そしてリハビリを経験しました。

    現在も降圧剤を飲んでいます。もともと尿酸値が高め
    なので、尿酸値を高めるタンパク源を制限しています。
    そのおかげか、上が110代、下が80代に落ち着くように
    なって、少し安心しています。

    肉が大好きなのはいいのですが、ちょっと隙をみせると、
    すぐにもとの生活のパターンになりそうなので、
    私も「鬼嫁」に変身してしまいました。。

    つらいけど、毎日を頑張って生きています。

    • ameo より:

      大塚様、はじめまして!
      管理人のameoと申します。

      コメントありがとうございます。

      発症直後はどうなることかと不安でしたが、脳出血の後遺症が軽かったことが幸運でした。

      最近は「どこまでもとの生活に戻せるか」をチャレンジしていたのですが、案の定血圧は不安定になっています。
      不摂生で血圧が上がりやすい体質は変わっていませんでした。
      これからも血圧を抑え込む努力は続けないといけないようです。

      そんなチャレンジという名目で不摂生をしているとあちこちに痛風が。
      実は私も尿酸値高めなのです。
      旦那様と同じですね。

      この制限の多い生活が「当たり前の普通の生活」と思えるようにならないといけないようです。
      それができれば「つらい」は「楽しい」になるのかもしれません。
      私もまだまだです。
      一緒に頑張りましょう!

  3. 闘病中のおばさんです より:

    こんばんは。11月中旬になり 急に寒くなりましたね。
    闘病中おばさんです。

    11月15日で 脳梗塞後、三カ月となって血液検査をしました。 
    結果、まったく問題なく 正常範囲で(血糖値、コレステロール、尿酸など)
    ドクターから GOOD の声・・しかし
    薬がよく効いてるだけで 
    薬無くしてはこの結果は出ませんから 100%の健康体ではないのです。

    「薬は 生涯 飲まなくてはいけないのでしょうか?」と質問したら
    ドクターの答えは
    貴方の場合 頸動脈が40% 動脈硬化によるプラークで詰まっているから
    薬は一生 でしょうね。。
    といわれました。

    ドクターに
    血圧表を見せたところ
    この一ヶ月の血圧が安定しているから
    降圧剤を2種飲んでいるけど 後一ヶ月 様子を見て
    降圧剤を1種にしてもいいかもしれない
    と いわれました・・

    ところが・・・
    今夜 寒いな。。。っておもって 血圧を計測したら・・・
    ビックリ・・!
    なんと 上が167,下が95 でした!!

    あわてて もう一回 計測したら 158 、 92・・

    処方されてる精神安定剤を飲んで 横になって 深呼吸したら
    145,85 まで下がりました・・・

    今日は お化粧をしてたので お化粧を落として洗顔後
    (洗面所は 少し寒かった)計測したら
    167,99 まで また、上昇したのです!!

    ええっ・・・? びっくりして あせりまくり
    横になって スーハー スーハー深呼吸・・・

    5分して計測したら 135、85になり
    また 5分したら 127,78 です・・・・

    この急激な上下は 一体何だったのでしょうか・・・
    167,99 という数値から
    いきなり急降下で 127.78まで下がって・・・

    とても怖いです・・・

    最近 体重が1キロ増えてしまい
    せっかく 7キロ痩せたのに リバウンドです。

    食事内容は 低カロリー 高たんぱく、野菜中心で
    じゅうぶん 気を付けていますが・・しかし
    カステラを1切れ と チーズトーストを最近 食べてしまって
    それが原因かと・・

    血圧の 急上昇 急降下が 恐いです・・・

    なんで そんなに劇的に上下するのでしょうか・・・
    本当に 不安です。。。

    • ameo より:

      こんにちは。

      合併症を発症してしまうと医師は必ず「降圧剤は一生服用ですね」と言います。
      実際にそうなる人が多いからです。
      そこには頑張れば達成できるのに、医師に「一生」と言われたので諦めてしまう人も含まれます。
      今なんと言われようと低血圧症がでるまで改善してしまえば、医師は降圧剤を止めざるを得ません。
      諦めずに頑張ってくださいね。

      姿勢や寒さなどの理由付けができない血圧の急激な変化は自律神経の乱れだと思います。
      体の臨戦態勢のスイッチが勝手に入ってしまい血圧が上がるのです。
      そんなとき、私は散歩かランニングにでかけます。
      長期的には、心と体のオン/オフを明確にして生活すると、自律神経も同調してくるのではないでしょうか。

      血圧上昇の原因はなにか?
      仮定でも構いませんので理由付けするクセをつけましょう。
      いろいろ試してみると仮定の正誤が見えてきます。
      原因が分からないから不安になるのです。
      原因が分からないから的確な対処ができないのです。

      血圧が上昇する原因は無数にあり、何で血圧が上昇しているかは人それぞれです。
      自分の場合はどうかをまとめていきましょう。
      そのうち「この血圧上昇はアレだな。ならこうすれば下がる」というのが直感的に分かるようになりますよ。
      もうこうなると血圧コントロールも楽なものです。
      断薬を目指すなら是非是非!

  4. 闘病中のおばさんです より:

    闘病中おばさんです。
    アドバイス、ありがとうございます!!
    はい。投薬治療は やめて 100% 薬なしで
    血圧正常値の健康体になりたいです。

    ・・

    <<<今なんと言われようと低血圧症がでるまで改善してしまえば、
    医師は降圧剤を止めざるを得ません。諦めずに頑張ってくださいね。>>>

    はい、がんばります。おっしゃるとおりですね、低血圧になれば
    降圧剤を減らすか 制限するか となりますね。

    <<<姿勢や寒さなどの理由付けができない血圧の急激な変化は
    自律神経の乱れだと思います。
    体の臨戦態勢のスイッチが勝手に入ってしまい血圧が上がるのです。
    そんなとき、私は散歩かランニングにでかけます。
    長期的には、心と体のオン/オフを明確にして生活すると、自律神経も同調してくるのではないでしょうか。>>

    ごもっとも!だとおもいます。
    私、闘病中おばさんは 短気で 人情厚く、涙もろい性格で
    血圧が上がりやすいタイプです・・・・
    先月も フォレストガンプのビデオを見て 号泣したら 翌日
    血圧が上昇・・・ということがあり もう 号泣系のビデオは見たくない
    とさえおもいました。

    急激な高血圧になった場合
    ドクターからは 精神安定剤と 血管拡張の降圧剤を追加で服用し
    寝ていなさい
    といわれております。。。

    血圧の急上昇は 恐くて 恐くて たまりません・・
    なんで???っておもいます。
    横になって スーハーと深呼吸しながら 心臓はドキドキしています・・・

    <<<血圧上昇の原因はなにか?
    仮定でも構いませんので理由付けするクセをつけましょう。

    今後 理由を考えるようにします。
    最近 寒くて 運動をしていないので たぶん それが原因で体重が1キロ増加し
    血圧が上がったか・・・・?と考えています。

    それから 外出した時に友人と めんたいこもんじゃ を食べてしまいました。
    塩分の強い めんたいこもんじゃ は美味しくて ついつい・・・
    それで 血圧が上昇したかもと・・・

    もっと 気を強く持って 運動 食事の管理徹底をしなくてはいけないのに・・・

    なぜ 自分にもっと厳しくできないのか!・・ と 反省です。

    アメオ様のアドバイスは ドクターのアドバイス以上に参考になります。というのは
    やはり おなじ病気の経験者 ということにつきます。

    今後も ブログを参考にさせていただきます。

    ありがとうございました。

  5. 藤山 より:

    発症後3年ですが歩けるようになりましたが、腕の動きが悪くてびりびり常にしています。
    肩甲骨の周りから腰辺りまで粘土が張り付いた様な重たさがあります。リハビリで腕が固まらないないように気おつけていますが、肩甲骨から下の重たさがマッサージさても軽減しません。横に寝ると胸が圧迫されるぐらい重いです。

    • ameo より:

      コメントありがとうございます。
      管理人のameoと申します。

      半身麻痺は足から治るという話があります。
      歩かないと日常生活ができないから無理やりにでも歩く。
      これが足のリハビリになるのです。

      しかし麻痺した腕は使わなくても生活が出来てしまいます。
      「動かないから」と逆の手を使って生活を始めてしまうと腕の回復は遅れます。

      是非麻痺の残った腕も積極的に使っていきましょう。
      足が回復したのなら腕も良くなりますよ。

      頑張ってくださいね!
      それでは。

せっつん へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です