「そうだ!定期的に血を抜いたら血圧下がるんじゃね?やべー俺って頭イイ!!」と非常に頭の悪いことを思いついたので、献血について調べてみました。
すると意外なことが。
脳卒中経験者は献血不可
日本赤十字社のWebサイトにはこう書かれています。
脳卒中
現在異常がなくても、脳卒中の原疾患(動脈硬化症など)を考慮する必要があり、さらに、採血による影響を考えて、献血をご遠慮いただいています。
脳卒中とは脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など高血圧や動脈硬化を発端として脳に起こる疾患の総称です。
私も脳卒中経験者ということになります。
現在異常がなくてもリスクが高いため不可ということのようです。
つまり私のように降圧剤が止められるレベルまで改善してもダメということです。
同様に高血圧が原因で起こる心臓病はどうでしょうか?
心臓病
急激な血流変化によって悪影響が出るのではと予測される方。
具体的には、今までに心筋梗塞、狭心症があった方、弁膜症、心筋症、治療を必要とする不整脈のある方が該当します。また、リウマチ熱で心障害の疑いがある方、その予防にペニシリン投薬を受けている方もこれに該当します。
こちらも不可でした。
高血圧から脳卒中や心臓病など一度次のステップに進んでしまった人はもう献血が出来ないということです。
高血圧の人は献血ができるのか?
単に血圧が高いだけなら献血は可能です。
血圧が高い方は「いくつ以上は献血不可」というような制限が明記されていません。
当日の診察にて可否が判断されますが、実際は比較的扱いが緩いようです。
しかし下がる方向に大きく動くと低血圧症がでて危険なため、低血圧の方は「上が90mmHg以上ないと献血が出来ない」と明記されています。
降圧剤を服用している人はというと
以下の薬については、献血当日に服用されている場合でも、原則として献血にご協力いただけます。
ただし、献血にご協力いただけるか否かの判断は、薬の種類だけでなく、ご本人の体調、服薬目的、症状等を考慮して、検診医が最終的な判断を行いますので、ご理解ください。③ 降圧薬
※血圧がほぼ正常域にコントロールされている場合。
とあります。
基本的に降圧剤は問題ないということです。
原則としては・・・
献血が出来る条件、出来ない条件には大抵「原則としては」という言葉が付け加えられています。
これは当日の診察医の判断で覆ることもあるということです。
ただし、診察医が全ての症状に精通しているわけではないので不可と出すことは出来ても、特別に許可を出す可能性は極めて低いものになるでしょう。
ところで献血すると高血圧は治るのか?
献血をすると当然血液量が減るので血圧は下がります。
ただ実際のところは低くなる傾向があるのですが「人による」のだそうです。
必ずしも下がるのではなく、献血後に血圧が上がってしまう人もいるのだとか。
血液の量は体重の1/13ですので65kgであれば5.4Lです。
ここから400mlの血液を抜いた場合、7%程度の血液を失うことになります。
この程度であれば血圧には大きな影響はありません。
しかも血を抜いても血液の量は数時間後にはもとに戻るのだとか。
献血で血圧が低下しても一時的なものなのです。
しかし血液中の成分が元に戻るには2週間ほどかかります。
血圧が戻ってもしばらくは血液が薄い状態が続くのです。
なるほど、だから献血は連続してできない・・・。
ということでお馬鹿な発想はやはり残念な感じに。
コメント
血液全体量は一時的に下がるから血圧は下がるけど、元に戻そうと直後から体液が血液に入っていき量は変わらないから定期的に抜いても血圧はほとんど変わらない。ほぼ心因性の増減だろうね。献血しすぎれば栄養が少なくなるのでそれを補おうと血圧はあがるし。
のんほいさん、こんにちは。
そうなんですよね。
血液が薄くなるだけで血圧は変わらない、というのが基本のようです。
白衣や注射による緊張で血圧が急上昇する人もいるでしょう。
合併症経験者は血圧を上下に振り回す行為は出来るだけ避けないといけません。
少しだけ劣等感を感じてしまいますが献血は諦めるしかなさそうです。