【レビュー】エースコック「だしの旨みで減塩 タンメン」(塩分2.5g)を食べてみた

かるしお認定のカップ麺「だしの旨味で減塩」シリーズがようやく全部揃いましたのでレビューをしていきましょう。

まずパッケージはこんな感じ

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かるしお認定マークが付いています。
ちなみにこの認定マークはこの裏側にも付いていてかるしおを猛烈アピール。

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食塩相当量は?

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食塩相当量は麺0.7g・スープ1.8gで合計2.5gです。
カロリーは291kcalですね。

カップヌードルは343kcal で食塩相当量が麺2.8g・スープ2.3gで合計5.1gですので、大きく差が付いているのは実は麺の塩分。ちょっと意外でした。

食べてみましょう

出来上がりはこんな感じ。

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タンメンとは野菜炒めにだしの効いたスープを入れ中華麺に掛けたものですので、厳密には塩ラーメンとは違います。
特長はその野菜の多さです。

具をみてみるとキャベツ、コーン、ニンジン、きくらげ、ねぎと野菜たっぷりですね。
タンメンであればもやしは欲しかったなぁ。

ちょっとお湯の指定ラインが低めですね。
麺もこのサイズにしては1,2割少なめです。
塩分を減らす最も簡単な方法は量を減らすことですので多少はやむを得ないでしょう。

ではいただきます。

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まず一口目の感想はいい意味で「普通のカップ麺」
味が薄いという感じは一切受けませんでした。
インスタントラーメン特有の暴力的なまでの塩味は感じませんが、しっかり塩味です。

しかし違うのは後味、カップラーメンにありがちないつまでも舌にこびりつく塩っぱさや油っぽさがなく後味がスッと消えます
これをメリットと見るかデメリットと見るかは人次第でしょう。

麺はエースコックらしいコシがなく柔らかいいいかにも昭和風の懐かしさも感じるものです。
昨今インスタント麺には生麺に近づける潮流があり、その技術進歩は眼を見張るものがありますが、でもソレはソレ、コレはコレ。
このインスタントらしいインスタント麺の路線もしっかり残って欲しいと思うのは、オッサン世代のノスタルジーなのかも知れませんが。

さてスープはというとしっかり味を感じます
だしがじんわりと利いているだけというタイプではなく、香辛料の刺激でしっかりと際立たせている故に味が濃く感じるという味の組み立て方のようです。
目隠しテストで減塩商品かと聞かれれば私なら違うと答えてしまうでしょう。

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油がほとんど浮いていませんね。
このだしを利かせて塩分を減らすという手法は私も自炊で使っており、この考え方には大賛成です。
だしを強く利かせれば醤油や味噌で味を付けなくても普通に頂くことができるのです。
もちろん「こりゃ美味い!!」とは思いませんが。

そして飲み干したあとに残る大量の香辛料

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胡椒など香辛料は塩分を減らしてぼやけた味の料理を引き締める際に大変役に立ちます。

おそらくこの考え方は同じでしょう。
このあたりは「そうだよね、やっぱりこうなるよね」という嬉しい気持ちです。

食べた感想

カップ麺を食べたのは本当に久しぶりです。
脳出血発症の当日に右手が動かず、何が起きているのか理解できないまま左手ですすって食べたカップヌードル以来ですから、4ヶ月ぶりでした。
懐かしくもあり回復が嬉しくもあり感無量です。

この「だしの旨みで減塩 タンメン」は味気ない薄味を心配しましたが、予想以上に普通のタンメンの味で安心しました。
ごちそうさまでした。

しかし高血圧も脳出血もまだ終わった話ではありません。
これからのために、もう少し突っ込んでまとめてみたいと思います。

少し矛盾したことを書きます。

このカップ麺を食べ終えて足りないと感じたものは2つあります。
「ジャンクさ」「減塩」
言っていることがむちゃくちゃですね。

どういうことでしょうか?

数ヶ月前までは毎日のようにカップ麺を食べていた私としては、カップ麺に求めるのは手軽さだけでなく、ある種の刺激や高揚感です。
今まで食べていたカップ麺には油・濃さ・肉・辛さによる「中毒性」があったのです。
このカップ麺にはこれを十分に感じるほどの「ジャンクさ」はありませんでした。
まあ健康に着目した減塩商品なので当たり前。
これは私が全面的に悪い。
ごめんなさい。

では「減塩」はどうかといえば、2.5gという塩分量は高血圧患者としてはちょっと中途半端
一般的な塩分制限が1日6g未満、すなわち1食2g未満ですので2.5gのこのカップ麺は食べることができません。
スープを残せばよいのですが、それならこのカップ麺でなくてもいいのです。
もうちょっと、もうちょっとだけ頑張って欲しかった。

塩分制限をしている人にとってはこのカップ麺でも贅沢品なのです。
この「塩分贅沢品」を食べるためには、他の食事の塩分調整をしないといけないのです。
で、減塩を大々的にアピールされると「ちょっと違うんじゃないかなー」と感じてしまうのです。
カップ麺ジャンキーの裏側にいる高血圧患者としてのもう一人の私は、それなら味を落としてでも2g未満にして欲しかったのです。

…と荒ぶってみたところでも、その理由は明確ですよね。
これは簡単な話で、スーパーやコンビニを販路としている一般向けの商品であり、高血圧患者を対象としている医療食品ではないためです。
ターゲットユーザーは次の疾患に進んでしまった高血圧患者ではなく高血圧を心配している健常者なのです。
ジャンクさと減塩を両立させる解がなく、圧倒的に多い健常者をターゲットとするならこういう落とし所になるのはしょうがないでしょう。

つまり私の勘違いで鼻息を荒らげていただけ。
もうごめんなさい。

私のための商品かと思ったけどちょっと違ったかな(オッサンしょんぼり)。
そんな感じです。
忙しいお昼の定番探しの日々はまだまだ続きそうです。

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