2016/02/23 やはり靴のソールは右足側から減る

私の脳出血は左脳だったため発症当初は右半身の麻痺がでました。発症直後でもなんとか歩ける程度の比較的軽症ではありましたが、幸運にも2週間の入院でさらに回復することが出来ています。

退院直後でも一見普通に歩いているように見えたでしょう。しかし、正確には

・たまに右足をズズッと引きずってしまう
・つまづくときはいつも右足
・歩いていると右手の振りが止まっていることがある

などの細かい後遺症が残っていました。

この残った半身麻痺も自主リハビリのウォーキングとランニングで解消した、と思っていたのですが……。

右足のソールの削れが大きい

このランニングシューズを使い始めて8ヶ月ほど経ちますが、ソールをマジマジと見てみるとやはり右側の方が大きく削れています。

20160223_running_shoes_02

見やすいように左右を入れ替えてみましょう。

20160223_running_shoes_03

こうしてみると明らかに右側の削れが大きいことが分かります。

今からほぼ半年前(8/4)のソールはこんな感じでした。

20150804_running_restart_01

このとき既に右側の削れが大きい症状が出ています。

この削れた箇所は、踏み出した足がはじめて着地する部分です。
つまり、

①右足を持ち上げたときの軌道が低い
②着地する際に右足が傾いている
③右足を下ろした位置が遠い(右足を置く位置が安定していない?)

ということが考えられます。
片麻痺を経験したことがある方ならこれらの症状に身に覚えがあるのではないでしょうか。やはり右半身麻痺の後遺症は若干ではありますが残っているようです。

ただ、この程度の差であれば大した問題ではありません。健常者の方でも靴底の片減りは普通にあります。利き足、利き腕の影響があるため、左右対称にはならなくても別に問題では無いのです。

片手の振りでリズムを取り、若干斜めを向くような走り方をしているランナーはこんなものでは済みません。片方のソールだけごっそり削れます。それもまた個性なのです。

発症前はどうだったか

では、右半身麻痺を起こす前の靴はどのような減り方をしていたのでしょうか?

発症後に一度も履いていない靴がありますので見てみましょう。これはランニングではなく日常履きとして使っていた靴です。

20160223_running_shoes_04

微かに右側が多く削れてはいますが、ほぼ同じといってよいでしょう。

つまり、私は脳出血発症後に右足のソールが多く削れるようになったということです。
本来であればもう気にするレベルではないでしょう。しかし脳出血の後遺症であることが分かった以上、私は左右対称にこだわっていきます。

どうやって治そう?

実はマスターズ陸上に向けて短距離の練習も始めているのですが、あるスピード以上になると体が左右にぶれてバランスが崩れる現象が起きています。線の上に乗るようにまっすぐ走ることができないのです。このため全力で走っているつもりでもスピードが上がりません。大股で跳ぶように走る短距離走は長距離走より体のバランスがシビアなのでしょう。

ということは、コレを直せばよいということですね。

そのためにはキレイな左右対称のフォームを心がけ、バランスを崩さないように神経を研ぎすませながら走り続けるしかありません。時間はかかりますがこれしかないでしょう。

最近、試しに100mを走ってみたのですが、15秒5という情けないタイムが出てしまいました。マスターズ陸上の都道府県大会では45~49歳でもトップが11秒台、早い人は12秒台。そして普通は13秒台。今のままの15秒だとダントツのビリでしょう。
この件もそうですが、なにか「そうか、コレか!!」というブレイクスルーを見つけないと恥ずかしいことになってしまいそうです。
何としてもそれだけは避けねば。

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コメント

  1. danbo より:

    初めまして。
    私は、昨年12月14日に脳出血を発症をした46歳の女性です。
    退院してから、めまいがひどくて、血圧が薬でかなり下がったせいなのかと検索したらameoさんのブログにたどり着きました。
    同じ病気、同じ年、私にとってはとても参考にさせてもらえると思い1年前からの闘病記録を拝見しました。ほとんど発症した時の症状が同じでした。
    私は娘2人と3人暮らしです。長女が私の異変に気が付き救急車を呼んでくれて早い治療を受けることができました。
    そのおかげで、生活には支障がなく見た目も普通の人と変わらなくて、現在では仕事にも復帰できるくらいの後遺症ですみました。
    ameoさんに本音は教えてほしいことがたくさんあるのですが、一つだけいいですか?
    右半身の後遺症で、手は字も書けます。料理もできます。掃除も洗濯も仕事も。
    足は正常に歩けます動きます。後遺症で動かしたり歩いたりすると、正座でしびれてしまうようなジリジリとした感覚があります。入院中に比べると大分良くなりました。
    この季節だからか、すごく冷えて、ある部分の筋肉が鉄板のように冷える感じがあり、特に水を触った後が感じます。
    冷えると右手が重く、動きも鈍く感じて足も同じ感じです。たまにジリジリと痛む感覚もあります。
    2か月前は、お風呂の温度が右半身ぬるま湯と感じていたのですが、今は90%くらい左半身の温度の感覚に近づいています。しかし、今でも気温を感じることには鈍いです。
    ameoさんは、1年経ってほとんど後遺症がなくなっていると書いてらっしゃったので3か月くらいの時はどうだったのか教えていただけませんか?

    • ameo より:

      danboさん、はじめまして
      管理人のameoと申します。

      コメントありがとうございます。
      似たような境遇なんですね。
      ご無事で何よりです!

      私の場合は目眩というより、立ち上がったときだけに発生する立ちくらみがありました。
      視野がキューと狭まり、そして平衡感覚がなくなり、しばらく何かに掴まっていないと倒れてしまいそうでした。
      その強烈な立ちくらみは降圧剤を止めた後も残り、結局9ヶ月程続いています。
      よく言われる降圧剤の副作用ではなく、血圧を下げたこと自体が原因だったようです。
      体質改善のために少しづつ運動を増やしていったのですが、それでも高血圧だった体が今の正常血圧に慣れるまで9ヶ月も必要だったということです。

      私は立ちくらみが治ったときに脈が増えるという体の変化が出ています。
      正常血圧にしたことで不足した血流量を補うためなのかもしれません。

      ●「2016/02/04 この半年で安静時の脈拍が上昇していた」
      http://no-shukketsu.com/20160204/

      ---------------------

      感覚障害に関しては、ハッキリと分かるレベルの後遺症はありませんでした。
      このため、申し訳ありませんが実体験からのアドバイスは出来ません。
      そこで私ならどうするかを考えてみました。

      一般的に脳卒中の感覚障害はリハビリが困難と言われています。
      しかし、よくよく調べてみるとそうとは言い切れません。
      例えば事故で失ったはずの手足に痛みを感じる「幻肢痛」。
      この治療には、顔の正面に鏡を立てて失った手があるように見せる「ミラーボックス」という器具を使い、混線した脳の神経ネットワークを正していく訓練が有効です。
      つまり感覚障害のリハビリは不可能ではないのです。

      この原理を応用します。
      同じ感覚を与え、「この左手の感覚が正しいんだ」と強く強く思い、脳が諦めて騙されるまで繰り返す、そんなリハビリをすると思います。
      脳に触れずに「外部刺激」と「思い」だけで脳の神経ネットワークを組み替えるわけですから、「治るわけがない」と思えば絶対に治りません。
      体のリハビリと同様に治ることを信じきれるかが鍵になるでしょう。

      ---------------------

      ただ、danboさんはまだ3ヶ月ですよね。
      私の発症3ヶ月後は失語症の影響も残っており、このままで生きていけるのか不安でした。
      仕事もコミュニケーションも違和感がつきまとい、健常者と対等とは言えなかったのです。
      何度となく「俺の残りの人生このままなのかな」と思い、悲しくなったのを覚えています。

      でも、今思うとそれらは杞憂でした。
      大丈夫です!
      まだまだ良くなりますよ。
      だから安心してくださいね。

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