2016/02/04 この半年で安静時の脈拍が上昇していた

私は毎朝晩の血圧測定を習慣にしています。
今のところ血圧はうまくコントロールできています。
ところが、同時に測定される脈拍がちょっと不可解な現象を起こしていることに気付いてしまいました。
どうしたことか、この半年で安静時の脈拍が早くなっているのです。

もともと脈拍が低い「徐脈」だった

脈拍は一般的に1分間に60~100回程度と言われています。私の場合は少し低めであり、50~60程度でした。安静にすると40台まで落ちることもあったのです。
このため脳出血で入院した際に「脈拍低いですね。なにかスポーツやってますか?」と聞かれたくらいです。まずはスポーツ心臓ではないかと疑われたのです。しかし、当時は体を動かしても散歩程度でしたので違います。

とすると次に考えなくてはいけないのが心臓の異常です。念のために胸部のレントゲンも撮影しましたが、特に異常はありませんでした。

そんなこともあり、入院中はもともと脈拍が低い体質の人という扱いになっていたのです。

安静時の脈拍が早くなった

血圧のデータを眺めていたときに、脈拍がある時期から早くなっていることに気が付きました。

20160204_02

脈拍が早くなり始めた10月は8km程度のランニングにも慣れてきて、徐々に距離を伸ばし始めた時期です。つまり心臓に負荷が掛かり始めた時期でもあります。

心臓が鍛えられると、1回の脈で遅れる血液量が増えるために安静時の脈拍は低くなる、つまりスポーツ心臓になるはずです。しかし、私の場合は心臓を鍛えているのにもかかわらず安静時の脈が早くなっているのです。

これはどういうことなのでしょうか。

良いことなのか悪いことなのか

どう解釈してよいのか悩みます。
脈拍が早くなったのですが、一般的に見ると徐脈である異常値から正常値に戻ってきたとも言えます。ただ、その間にやってきたことから言えば逆の変化です。

そこでいろいろ考えてようやく気付いたのですが、立ちくらみが治ったのがちょうどその頃、10月でした。

●参考
血圧が低下した際に発生する立ちくらみは治る

10月13日の記事です。

立ちくらみが解消したのは高血圧だった体が正常な血圧に順応したからではないかと考えていましたが、もしかしたらその順応の具体的な変化は脈拍の増加だったのかもしれません。

立ち上がったときに一時的に脳に送られる血液が不足するのが立ちくらみです。血液成分に問題がないのであれば、これを治すには血圧を上げるか脈を増やすかのどちらかが必要です。私の体は脈拍を増やすことで血流量を増やし、立ちくらみを解消したのではないでしょうか。

運動を続けることで筋肉/関節/心臓/呼吸など、体は実感できるほどの変化をしています。その変化の一環として、立ちくらみも治すように順応したのでしょう。毎日脈拍を上げる運動をしていたことが「立ちくらみは脈拍を調整して治す」という解決策を導き出すキッカケになったのかもしれません。

思い返してみると、運動を始めた頃に起きていた原因がよくわからない脱力感や頭痛も最近は起きていません。その症状も高血圧を短期間で正常血圧にしたことで起きていた「低血圧症」だったのかもしれませんね。

つまり血圧を無理やり下げたため、十分な血流量を確保するには脈拍の増加が必要だったということです。

そう考えると今回の件にはスポーツ心臓ウンヌンは関係ないのでしょう。自分なりに頑張ってはいるものの「ホ・ン・ト・ウ・に、スポーツ心臓になるまで鍛えたんですかねぇ?ねぇ?」と問われると急に自信がなくなります。私はランナーとしてはまだまだヒヨッコです。スポーツ心臓に関してはこれからの話なのかもしれません。

うん、こうやってまとめてみると心配することはなさそうですね。
念のため、健康診断の際に先生にも伺ってみましょう。

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コメント

  1. きりん より:

    はじめまして
    昨年11月に高血圧(慢性的に200超え)に気づきあちこち検索しているうちにこちらのサイトにたどり着きました
    とりあえず減塩と運動で150-95前後まで落ちましたのでBMI22を目指し、それでも標準血圧まで落ちない場合は病院かな、と考えています

    どこのサイトを探しても運動時の塩分補給と減塩との関係についての記述がなく一方的な内容で困ってましたのでランニング時の塩分排出の記事がとても参考になりました
    他のサイトの記事がコピペばかりで埋まっている中でこういう人柱的な記事は本当にありがたいですね
    それ以外の人体実験のような記事も楽しく読ませていただいております

    父親が脳梗塞で意識が戻らないまま亡くなってますのでわたしも要注意ですね

    • ameo より:

      きりんさん、はじめまして。
      管理人のameoと申します。

      これだけの短期間で減塩と運動の効果が出ているのであれば、まだまだ効果が期待できますので、是非頑張ってみてください。

      もし、BMI標準に達したときに血圧が目標値まで下がらなくても、そこですぐに諦める必要はないかなとも感じています。
      確かに体重を落とすとすぐに血圧値は下がりますが、血管や内臓が変化するには時間がかかるのです。
      BMIや生活を正した数ヶ月後、数年後にジワジワっと出てくる効果もあるということです。

      血圧も一気に下げていますので、しばらくすると私のように頭痛や虚脱感などの低血圧の症状がでるかもしれません。
      体がその血圧に慣れるまでの辛抱です。
      そこを抜けると一気に楽になりますよ。

      ただ、高血圧の原因は肥満と塩分だけではありませんので、病院で体を一通り調べるのはとても良いことです。
      しかし、病院へ行くことが終着点ではありません。

      しっかり調べているようなのでおそらくお気付きだとは思いますが、降圧剤は一時的に血圧を下げるだけの薬であり、高血圧を根本から治療するものではありません。
      このため降圧剤で下がった見せかけの血圧で満足してしまうと、一生服用し続けることになります。
      たとえ診察を受けて降圧剤を処方されても、更なる体の改善と「自分で治す」という医師へのアピールは忘れないで下さいね。

      何はともあれ、200mmHg超えでよくぞご無事でした。
      そして、よくぞ気付いて決断をしてくれました。
      私には出来なかったことですので、それが素晴らしく思えるのです。

  2. チャナ より:

    ameoさん、毎回ブログ拝見してます。
    チャナです。
    ameoさんと私は年齢、体格、一人暮らし、健康への関心と行動などの点でとても似通っているなと感じています。
    論理的かつデータを重視した視点からの記事はいつも参考にさせてもらっています。
    電機メーカーにお勤めだったそうで理系出身なのでしょうか?
    私は文系ですがデータ好きでして「自分を知ること」が健康であるために一番大切なことだと考えて体重、体脂肪率、血圧、心拍、体温といった定量データから、その日の睡眠や便、メンタルに至るまでの定性データも記録している健康マニアです。(笑)
    そんな私が今、一番気になってるのは、ロング走(20km以上)をした日や酒(原則週1回)を飲んだ日は必ず不整脈が出ていることです。
    これに関して、ameoさんはご自身のカラダを把握されていますか?
    不整脈にも問題ないものと危ないものがあるようですが一度、循環器系の医師に相談してみようかと思ってます。
    では!

    • ameo より:

      チャナさん、こんばんは。
      ameoです。

      お察しの通り理系です!
      考えて試す日々を数十年も続けていると、根っからこういう思考回路になってしまうんですよ。
      でもマニアックなことが楽しくでしょうがなくなるのは文系理系関係なく性格でしょうね。
      あまり周囲には理解されませんが、この手の趣味(?)はホント楽しんだもの勝ちですよ。

      さて不整脈についてですが、今は脈が飛ぶタイプの不整脈はないですね。

      ただヒドイ生活をしていた頃はでてました。
      健康診断で脈を取るとピッピッという音が聞こえてくるのですが、突然遅くなって数秒後に元に戻ったりと不規則でした。
      しかし深呼吸をしてから寝る勢いで安静にすると治るので、当時はさほど問題視されていませんでしたね。

      脈全体のスピードが変化してしまう不整脈は起きています。
      20km走などで体を酷使した日は終日脈が上がりっぱなしで、安静にしていても90~100bpmから落ちなくなるのです。
      お酒に関しては、、、気になったことはないですかね。

      とはいっても、私の場合はキッチリ脈を管理しているわけではありません。
      ちょうど「10km走のレベルアップには腕時計型脈拍モニターが必要」という結論に到達したところで、もう覚悟を決めて買ってしまおうと考えていたところです。
      ……こうして私たちはマニアックな人になっていくのでしょうね。

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