2016/01/01 2016年の目標を決めておこう

明けましておめでとうございます。

脳出血発症から1年経ちました。
去年は病院のベッドで年を越しましたが、今年は自宅でまったりと過ごせています。有り難い限りです。

新年ということで今年の目標を決めておきましょう。

脳出血の後遺症は概ね解消できています。しかし、若干ではありますがまだ残っているものもあります。これを今年中になんとかやっつけてしまいたいと考えています。
また、これから確実に老いていく心や体を極力維持できるように、今出来ることをしっかりしておきたいと思います。

目標①:脳出血の後遺症「漢字が思い出せない」を解消する

漢字を読むことは問題なく出来るのですが。簡単な漢字でも思い出せないことが多い、という後遺症です。つまり、本は読めるが手書きで文章を書くことが出来ないのです。
一般的にも「漢字読めるけど書けない」はよくあることですが、私の場合は脳出血後にその差が極端になってしまったのです。漢字の書きに関しては小学生高学年か中学生レベルかもしれません。

現在仕事はPCの漢字変換を使用しているので問題ないのですが、手書きの書類や冠婚葬祭で非常に恥ずかしい思いをしているのです。

この1年間、漢字のリハビリに関しては暗記カードや部首に分解して覚えるなどいろいろ試してみたのですが、残念ながら効果があったとは言えない状況です。

このままではいけません。なんとかしましょう。

リハビリの回復期はとうに過ぎていますが、当人は全く諦めていませんので今年もいろいろ試してみます。

・子供用の漢字学習書籍を読み漁る

図書館にある漢字関連の児童書を読んでみようと考えています。マンガやイラスト満載の漢字入門書です。
これらは漢字に関する面白いエピソードが添えられており、単に漢字だけでなく複合的なキーワードごと記憶できるというメリットがあります。これを活用して「漢字だけを覚える」ではなく、「その漢字を含んだ広い知識を覚える」という手法を試してみます。漢字以外の記憶は正常に機能しているように思いますので、周囲から固めていこうという作戦です。

・PCで作成する文章を手書き入力化

いくら暗記カードで漢字を覚えても、日常的に手で漢字を書かないのであれば記憶に留めることはできません。いくら英語を覚えても日常生活で使わなければ忘れてしまうのと同じです。文章入力ではPCの漢字変換に頼らずに手書き認識を用いることで漢字を書く機会を増やしていきたいと思います。
字も綺麗になるかもしれませんし。

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今思うと回復期にこれをしていなかったのは大変な失敗です。もったいないことをしました。

・漢検で漢字能力を明確にしよう

「漢字能力向上」と言っても目標が設定しにくく、リハビリの効果の有無もわかりにくいことも問題として感じていました。感覚的に「大人として普通の漢字能力」とはどの程度を言うのかがわからないのです。

ということで今年は漢検を受けてみようと思います。

日本漢字能力検定
http://www.kanken.or.jp/

20160101_target_04

どの級程度の能力が残っているのかはまだ分かりませんが、おそらく小中学生に混じっての受験になるような気がします。恥ずかしいですがコレばっかりはやむを得ません。

同じやるなら目標があったほうがモチベーションが上がります。
漢検を利用してリハビリの効果を判断しましょう。

目標②:健康維持からアスリートへ

運動も今年はステップアップを狙います。
去年はとにかく血圧を下げてそれを維持するために何が必要か、そして脳出血を再発させないためには何をしなくてはいけないか、という観点だけで考えていました。メンタル的にも体力的にも余裕がでてきたので、もう一歩前に進みましょう。

今年はリハビリからアスリートへクラスチェンジを狙います。

具体的な目標を挙げておきましょう。

  • 青梅マラソン10km(2月)
  • ハーフマラソンorフルマラソン(来冬シーズン)
  • マスターズ陸上に参戦

大きなところでは、マスターズ陸上への参加でしょうか。実は去年秋に何度か試合を見学しています。参加者は20歳台の若者から80歳を超える高齢者と広い年齢層であり、参加スタンスもガチ系もいれば参加が目標という人もいるというバラエティ豊かな方々が入り乱れています。試合自体も「別に記録が悪くても恥ずかしくない」そんな雰囲気に満ちあふれていることもあり、これなら私でも参加できそうだと確信したのです。

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他のスポーツとは違い、勝ち負けではなく過去の自分の記録に挑戦する。マスターズ陸上ではその意味合いのほうが大きいのでしょう。まさに自分にピッタリの競技だと思います。実はそんな思いもあり、長距離だけでなく短距離やパワー系の運動も取り組み始めたのです。
陸上競技の種目は短距離/長距離という「走る」だけでなく「跳躍」や「投擲」など多種多様です。どの競技で参加するかはまだ決め兼ねていますが、そんな悩みも楽しいものです。

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そして、去年は脳出血とは直接関係ない怪我が多すぎでした。

  • 走っていただけなのに足の爪を3枚も剥がしてしまう
  • 鉄棒にぶら下がっただけで左肩の筋を傷めてしまう(四十肩?)
  • 走っていると頻発する右足首の痛み
  • 脱水症なのかガス欠なのか、突然襲ってくる頭痛と脱力感

30年近くまともな運動をしていなかったので仕方ないのでしょうが、これではいけません。
この脆い体を丈夫にしたいのです。

運動を通して「強靭な体」にすることが真の目標です。

目標③:脳出血をもう言い訳にしない

去年は脳出血や高血圧を理由に我慢したり遠慮したりすることが多くありました。それは仕事だけではなく、プライベートでも同様です。誘われても「ごめんね。ほら、俺アレだからパス」ということが多かったのです。脳出血発症からの半年間はリアルな死への恐怖に取り憑かれていてとにかく怖かったのです。折角回復したのですからもっと人生を楽しみたいものです。

もちろん危険な一線を越えることはしませんが、去年後半はある程度の無理も出来ることを確認してきましたし、コントロールする知識や術も身につけてきました。

「仕事も遊びももう脳出血を言い訳にしない」

これでいきましょう。

具体的な目標が定まると、自然にすべきことが決まります。
あとは行動を起こすだけですね。
今年も頑張りましょう。

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コメント

  1. 宗太郎 より:

    はじめまして

    昨年九月に右ひかく出血をやって、3ヶ月です。

    よければ情報交換させてくださいm(_ _)m

    • ameo より:

      コメントありがとうございます。
      このサイトの管理人ameoと申します。

      情報交換、是非お願いします!
      高血圧/脳卒中に関しては私もまだまだ勉強しなくてはいけません。
      お互いの助けになれば最高ですよね。

      お送りしたメールアドレスでもこのサイトのコメントでも構いませんので、是非お話頂ければと思います。

      よろしくお願いいたします。

      • 宗太郎 より:

        こちらこそよろしくお願いいたします。

        メールを、いただいてるのでしょうか?

        届いてないようでしたので。

        最近ますます寒くなりましたので、お体ご自愛くださいませ。

        • ameo より:

          宗太郎様、こんばんは。

          1/3にメールお送りしていますが、届いていないようですね。
          gmailでお送りしていますので迷惑メールのフィルタに引っかかっていないかをご確認をお願い致します。

          もし、届いていないようであれば、一番下のお問い合わせフォームがありますのでそれを利用してください。
          同じメールアドレスに届きます。

          宜しくお願いいたします。

  2. フジッコ より:

    はじめまして
    昨年11月末、私も脳内出血をした50代です。
    このサイト、
    私に勇気を与えてくれます。
    頑張ります‼︎
    色々、教えてください!

    • ameo より:

      コメントありがとうございます。
      管理人のameoと申します。

      同じ脳出血ですね。
      11月末発症とすると自分も周囲もまだバタバタしているのではないでしょうか。
      私も発症数ヶ月間は悪夢のような出来事を認めたくない気持ちが
      どこからか湧いてきて苦しみました。

      悲しんでも悔やんでも状況は良くなりません。
      起きてしまっとことはもうどうしようもありませんので
      私たちは前に向かって進むしかないのです。

      気持ちを常にポジティブに保ち、回復を心から喜びましょう。
      むしろ「回復を楽しむ」くらいの気持ちで良いのです。
      楽しみながらスポーツをすると覚えが早いように、
      脳は必ずその気持に答えてくれると私は信じています。

      発症半年は最も回復が期待できるチャンスです。
      このチャンスを逃さないように頑張ってください。
      これからどんどん良くなりますよ。

      脳出血の1年先輩としてお教えできることがあるなら
      いくらでもお答えします。
      是非バンバン聞いてくださいね。

      それでは、また。

  3. 赤いきつね より:

    初めまして。
    私は看護学生をしています。次回の実習で左視床出血の患者さんを受け持つ事になりました。web検索をしていた際こちらのサイトを見つけ、過去記事から読ませていただきました。とても勉強になり、実習に対してのモチベーションも上がりました。ありがとうございます。
    実習が終わっても拝見させていただきます。今年の目標、達成に向けて頑張ってください。記事を見ている限り、実現可能だと思います。応援しています。

    • ameo より:

      はじめまして。
      管理人のameoと申します。

      応援ありがとうございます!
      とても嬉しいです。

      私の場合は発症はしたものの、病状の経過が良かったという幸運がありました。
      完全な酸欠を起こすと5分で壊死すると言われている脳細胞が、なぜか3日目にフワッと動き出したのです。
      このため、同じ左視床出血でも相当に恵まれた患者ということは自覚しています。

      しかし、発症数日に起きた忌まわしい経験や恐怖は左視床出血患者共通のものだと思います。
      もし、患者さんに接していて困ったことなどありましたら、是非ご相談頂ければと思います。
      何かご協力できることがあるかもしれません。

      脳関連の看護師さんは「絶対に治ります」とは言えないが、本人のやる気を引き出さないといけないという難しい仕事です。
      私も赤いきつねさんを応援しています。
      頑張ってくださいね。

  4. ふみ より:

    はじめまして。
    昨年8月に脳出血(左被殻出血)を発症した50歳(男)です。
    管理人様のブログのお陰でモチベーションが維持できてます。
    これからも、良い刺激受けたいと思います。
    再発予防のため、お互い頑張りましょう!

    • ameo より:

      はじめまして。
      管理人のameoと申します。

      コメントありがとうございます!
      退院直後、若干残っていた失語症の影響で文章を書くことに苦労していた時期があったため、こうして読んでいただけるというのはとても嬉しいことです。
      ふみさんから頂いたコメントも私を勇気づけてくれています。
      本当にありがとうございます。

      私達アラフィフは人生の折り返しを回ったところです。
      まだまだ楽しいことはこれからです。
      テンション高め(血圧は低め)で一緒に前に進みましょうよ。

      お互い頑張って生きましょう!!

  5. さわこ より:

    はじめまして。こんばんは。
    去年の11月に脳出血で父を亡くしました。56歳でした。
    脳出血の症状など、痛かったかなとか辛かったかなとか
    どんな症状なのか知りたくて検索でたどり着きました。

    家系的に高血圧みたいで、兄や弟が心配で。。
    とても勉強になります。記事を書いてくれてありがとうございます(*^^*)

    • ameo より:

      はじめまして、さわこさん。
      管理人のameoと申します。

      お父上は脳出血で亡くなってしまったのですね。
      心からお悔やみ申し上げます。

      脳出血の場合は痛みがないことが多いため、苦しむことはなかったと思います。
      ただ突然の出来事で寂しかったのかもしれません。
      家族ですからお父上が今言いたいことはわかるはずです。
      それを兄弟に、そして子供たちにしっかり伝えてあげてください。

      遺伝的に高血圧になりやすい家系というのは確かにありますが、私の家系を振り返ってみるとそれだけではないような気がしています。
      受け継がれてきた家庭の文化も高血圧の原因ではないかと考えているのです。

      脂が大好きで味は濃いほうがおいしいという食文化。
      許されるならとことん怠けてよいというけじめの文化。
      ちょっと嫌なことがあれば怒ってもよいという性格の文化。

      高血圧になりやすいのはこれら家庭の文化と遺伝の相乗効果だと思うのです。
      だからこそ、まだ十分に間に合います!
      遺伝だからといって諦める必要はありません。
      「これが我が家の普通」と思っていることを見直して、悲しみの連鎖を断ち切りましょう。

      今は気持ちを強く持ってご自愛願います。
      落ち着いたら一度考えてみてくださいね。

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