脳卒中の1つである脳梗塞。
流れてきた血栓が脳の血管に詰まり、その先の脳細胞が壊死してしまう疾患です。どのように発症してどのような症状がでるのか。発症後はどんな治療をうけるのか。
血圧の高い方、そして高齢の方には気になる話です。
今回ご紹介するのは脳梗塞発症時の様子、そして闘病生活をWeb漫画でまとめているサイトです。
患者本人やご家族の方だけでなく、高血圧を心配している方に是非読んでいただきたいと思い、ご紹介させていただきます。
①.33歳漫画家志望が脳梗塞になった話
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=54093367
全7話でサラッと読めます。脳梗塞は恐ろしい疾患ですが悲壮感は一切なく、前向きな姿勢で闘病をしている姿が伝わってきます。
脳梗塞に興味を持っていただくい入り口として最適なWeb漫画ではないでしょうか。
②.あられの日記
●脳梗塞闘病記をアップしてみる
http://blog.goo.ne.jp/arare_002/e/1e4ff91a0840531a16c2207c6924826e
こちらは30話+補完6話とかなりのボリュームがあり読み応えがあります。
左半身がうまく動かない。数日後に病院に行くと260mmHgという超高血圧で即入院という相当に危険な状態だったようです。
発症時の様子から退院後の日常まで詳しく描かれています。
そして、漫画に付け加えられているコメントにも脳梗塞患者になったからこそわかる大切なことがたくさん書いてあります。読み逃しのないように。
一つだけ補足を
こういったリアルな脳梗塞体験談は普段はなかなか聞くことができません。そして漫画というスタイルは文章と違い、読みやすく自然に受け入れることができます。非常に貴重なものを公開していただき有り難い限りです。
ただ、念のために1つだけ補足をさせてください。
この御二方は発症時に様子見をしてしまったため、脳梗塞の後遺症を減らせるt-PA治療を受けることが出来ませんでした。t-PA治療は発症後4時間半以内という制約があるのです。そして治療開始が早ければ早いほど効果がでるのです。すぐに病院に行きt-PA治療を受けていたら後遺症の程度も変わってきたかもしれません。
かくいう私も片麻痺の症状が出てもノンキにカップラーメンを食べていたので偉そうなことを言えた立場ではないのですが。
私が起こした脳出血の場合はt-PA治療の恩恵は受けられませんが、発症時の症状だけでは脳梗塞と脳出血の区別はつきません。
とにかく、
- 片方の手足の動きが悪くなった
- ろれつがまわらない
- 顔半分が歪んでいる
- 物が2重に見える、視野の半分が見えにくい
- 会話でのコミュニケーションが困難になる
- 突然我慢できないほどの眠気に襲われる
などの症状が1つでもでたら大至急病院に行きましょう。大至急です。
たとえt-PA治療の効果がない脳出血やクモ膜下出血でも、できるだけ早く血圧を下げ出血量を減らすことは後遺症を軽減するために必要なことです。
脳に関しては様子見は厳禁なのです。
「あの漫画でも様子見してたっけ」という間違えた覚え方だけは絶対しないようにお願いします。