塩分ひかえめ、減塩、うす塩味はどう違う?

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塩分制限を始めると気になるのが、スーパーの商品に記載されている「減塩」などの言葉。
「40%減塩」、「うす塩味」、「塩分ひかえめ」など、いろいろな表現があります。
しかし醤油や味噌などは「減塩」と書いていても食塩相当量がかなり多く、減塩の商品を選べば塩分制限が楽にこなせるというわけではないようです。

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これらの表記はいったいどのように使い分けているのでしょうか。

いろいろな「塩分が少ない」という表現についての整理をしていきましょう。

成分表記の規格

食品の販売時に誤解を招くような紛らわしいアピールが出来ないように、成分に関する表記のルールは健康増進法第31条第1項で定められています。
成分表の掲載義務だけでなく、「鉄分たっぷり」などアピールする言葉についてもこれで決められています。

それでは詳しく見て行きましょう。

分類してみよう

うす塩、うす塩味、塩味控えめ、塩分ひかえめ、減塩、食塩無添加、無塩・・・。
塩だけでもいろいろな表現があります。
しかしこれらは以下の5つに分類することができます。

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もう少し詳しく見て行きましょう。

●相対表示

「塩分40%カット」「30%減塩」「塩分1/2」など減った量に関する表記がされているもの。
基準となる商品と比較して100g中ナトリウムが120mg以上(食塩相当量0.3g以上)減らした場合に減った割合などとともに記載できる。
スーパーで見かける減塩商品はほとんどかこの相対表示。

この表示は醤油、味噌など元々塩分が多い食品に多く付けられる
一般的な醤油100g中のナトリウムは6400mg、味噌のナトリウムは4800mgもあり、わずかに減らすだけで「〇〇%減塩」を記載することができる。
このため減ってはいても残っている塩分が多く、塩分制限をしている人にとってはなおも油断ができない。
この相対表示の減塩商品を揃えたからといって一日6gの塩分制限を楽にクリアできるわけではない。
もちろん塩分制限の助けにはなるものの、「塩分を気にする健常者に味を極力変えずにお手軽に減塩してもらうための商品」ぐらいに考えておいたほうが無難。

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●絶対表示

「低塩」、「塩分ひかえめ」、「少塩」、「塩分ライト」、「塩分オフ」、「ナトリウムオフ」など、減った割合や量の表記がないもの。
他の食品との比較なしに「この商品は塩分が少ない」という表現の場合。
100g中ナトリウムが120mg以下(食塩相当量0.3g以下)の場合に記載できる。
すなわち醤油や味噌など元々塩分が高い食品ではこの表記は実質不可能。
ただしこの条件を満たしていても塩分に関してのアピールをしていない商品が多い。
実際にスーパーでもこの絶対表示の商品はほぼ見かけない

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●食塩無添加

「食塩無添加」、「食塩不使用」とは食品加工時に食塩を追加していないということ。
つまり素材そのものに含まれる食塩やナトリウムは入っており、塩分が全く含まれていないという意味ではない。
実際は塩分が少ない場合が多いが、素材として塩分が多い海藻や魚介類には注意を。
この表示は、通常食塩が添加されている食材の無塩バージョンをアピールするために使われており、もとから食塩が添加されていない食材に使われることはほぼない。
具体的にはトマトジュース、出汁、バター、ツナやコーンの缶詰など。

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●塩分ゼロ

「無塩」、「塩分0」、「ナトリウム0」、「ノンナトリウム」、「塩分レス」など。
100g中ナトリウムが5mg未満の場合は0(ゼロ)と記載できます。
食塩相当量に換算すると12.7mg(0.0127g)です。
なおこの表記できる条件が揃っていても、その無塩をアピールしていない商品がほとんどです。
気になる食材/調味料が合ったら、まず成分表を確認してみましょう。

また塩分を追加せずに加工した食材は「食塩無添加」と呼ばれるべきですが、一般的に「無塩」と呼ばれてしまっていることが多いので注意しましょう。
例えば鮭は食塩無添加で加工しても素材自体が持っている塩分があるため「無塩」とは呼べません。
しかし塩鮭が一般的なため「無塩の鮭」の方がわかりやすいのです。
食塩無添加バターもナトリウムが100g中5mgをわずかに超えているため、実は「無塩バター」と呼んではいけません。
このためメーカーは「食塩不使用バター」、消費者は「無塩バター」と呼ぶおかしな現象が起きています。

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●「味」が付いている表現

「うす塩味」、「塩味控えめ」など味覚に対する表現。
塩味が少なく感じるような味付けをしています」というアピール。
味の表現なので規制のルール外になり、実際の塩分量は問われない
つまりいくら塩分量が多くても「うす塩味」と書くことができる。
ポテトチップスなどは他の味付けより塩分が微妙に減っている場合が多いが、「味」の付いている減塩っぽい表現を使った商品には注意が必要。

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スーパーの商品では

スーパーで販売している商品でまとめると以下のようになります。

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塩分制限をしている人にとって重要な「絶対表示」と「無塩」の表示はほぼ活用されておらず、自分で探すしかないようです。
またスーパーで減塩をアピールしている商品の多くは、「減らしているけど塩分が多く含まれている」という少しおかしな状況になっています。
おそらくこの矛盾が私達を混乱させているのでしょう。

ルールはキチンと守られているか?

このような表記ルールがありますが、実際はキチンと守られているのでしょうか。

大きな食品メーカーであれば概ね正しく運用されています。
しかし小さい食品メーカーの味噌や漬物などにアウトのものを見かけます。
さらに小売サイドがこのルールを把握していないようで、「無塩」と「無添加」を混同している場合も目にします。
特にネット通販でこれでもかと煽り文句をつけているサイトはかなりグレーです。

こんな状況のため、売り文句に流されずに自衛を心がける必要があります。

まとめ

  • 「40%カット」など減った割合が記載されている商品は、塩分制限をしている人にとっては塩分が多すぎる場合が多いので注意。そしてスーパーの減塩商品はほとんどがこの表記。
  • 塩分が少ないものでもそのアピールがされていない商品が多いため、成分表のチェックを忘れずに。
  • 「食塩不使用」などの表記は、加工時に塩分を加えていないだけで素材そのものの塩分が含まれている。
  • 「うす塩味」など「味」が付いている表現は味覚に対する表現であり、塩分の量が減っているとは限らない。
  • 小さな会社やネット販売ではこのルールが徹底されていないために注意が必要。

これでスッキリしました。
一言でまとめてしまうと「減塩商品に惑わされずに成分表をこまめにチェックしましょう」というところでしょうか。

いずれオススメの減塩商品もまとめていきたいですね。
ではまた~。

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