辛いものを食べると本当に血圧は上がるのか? 激辛ペヤングで試してみた

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激辛は血圧に悪いのでしょうか?
食べた直後から顔が真っ赤になり苦渋の表情で息が乱れる姿を見ていると、血圧も急上昇しているように思えてしまいます。
それが本当なら血圧を気にする方は辛すぎるものは避けなくてはいけません。

でもそれは本当でしょうか?
実際に自分の体で試してみましょう。

辛いものを食べると血圧は上がるのか?

先日カップ焼きそば低塩分ランキングをまとめました。そこで塩分相当量3gで栄えある1位は「激辛 ペヤングソース焼きそば」でした。
そのコメントとして、辛すぎて「いくら塩分が少なくても別の意味で血圧が上がりそうです」と書いていましたが、よくよく考えてみるとどうも違うような気がしてきたのです。刺激物ですので食べた瞬間は血圧が上がるかもしれません。しかし体が熱くなり、汗が吹き出すのであれば運動と同じように血管は拡張しているはずです。
つまり辛いものを食べると血圧は下がるような気がしてきたのです。

分からないなら試してみればいい、ということで実際に激辛ペヤングを食べつつ血圧を測定してみました。

実験方法

自分は辛いものは得意とはいえません。激辛ラーメンや激辛カレーにチャレンジすることはありませんし、そもそも担々麺ですら避けているようなヘタレでございます。それでも激辛ペヤングは過去に一度だけ食べたことがあります。なんとか完食はしたものの「二度と食べるもんか」と誓ったほど辛かったのを覚えています。

今回はその激辛ペヤングを食べながら血圧の変化を2分おきに確認します。

実験タイミングは昼食時、部屋の温度は29.5℃とちょっと暑め。わずかにエアコンを掛けつつ扇風機でしのいています。
なお朝の定期測定の血圧は真夏ということもあり極めて良好。111/68という笑ってしまうような値が出ています。

測定タイミング 最高血圧 最低血圧 脈拍 コメント
朝の測定 111 68 57
1時間前 107 73 64 部屋蒸し暑くなってきた
20分前 115 75 60

こんな環境/条件で実験スタートです。

実験結果

測定データは以下のようになりました。

経過時間 最高血圧 最低血圧 脈拍 コメント
-14 118 83 67 ヤカンを火にかける
-12 118 77 65 ちょっと緊張してきた
-10 125 73 68
-8 127 80 66 お湯入れ
-6 125 81 66
-4 133 87 72 お湯切り
-2 128 83 68 ソース入れ
0 138 80 63 スタート
2 121 89 74 アレ?大したこと………あっ!!!!
4 134 87 73 辛い辛い辛い、でも結構美味しい
6 136 85 74 残り1/3、ペース落ちる
8 126 86 77 汗と鼻水が噴き出してくる
10 127 82 66 完食
12 126 77 69
14 116 73 66 汗が少し落ち着いてきた
16 113 74 65
18 116 75 68
20 120 72 69
22 119 80 70
24 113 73 68
26 111 73 66
28 110 70 65
30 112 73 69 汗の気化熱効果で少し寒い
32 109 68 67
34 108 67 65
36 108 71 68 満腹感でちょっと眠い
38 112 66 69
40 105 69 68
42 103 64 67
44 108 65 73
46 106 66 70
48 107 69 69
50 106 66 69
52 111 63 72
54 102 66 65
56 107 61 65
58 107 64 68
60 108 66 67

分かりやすくグラフにしてみましょう。

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これをどう見る?

大変面白い結果になりましたね。

まず食べる前に血圧が急上昇したのは過去に食べてとても辛かったことを知っているからで、体が刺激物の摂取に対して準備をしていると考えて問題ないでしょう。

そして実食中に脈拍が上昇したのは直接的な刺激(痛み)に体が反応したためですね。事前に覚悟をしていたためか、味覚に反応して血圧が急上昇することはありませんでした。おそらく激辛という認識がないまま食べると事前の血圧上昇がなくなり、その分も実食時に一気に上がるのでしょう。

そして面白いのはその後。完食後は血圧が下がり続け、30分を過ぎたあたりから朝の定期測定の血圧を下回ってしまいました。朝と夜の血圧が低くなり活動期である昼の血圧が10mmHgほど高くなるのが私の最近のパターンですが、昼間なのに朝の血圧を下回ってしまったのです。

やはり「辛いものは血圧を下げる」が正解のようです。激辛のような刺激物は「体を温め血管を広げ血行を良くする」という効果があるということでしょう。はじめの刺激で血圧が上がるが徐々に落ち着いていくというパターンは入浴に近いですね。

ただし実食前のテンションUPと実食の直接的な刺激で血圧が高くなることを忘れてはいけません。血圧に余裕がない人はこの段階で危険な状態になる可能性がありますので、ご注意をお願い致します。

まとめ

  • 激辛は食後に血圧を一段下げる効果がある。
  • 私の場合は極めて良好な朝の血圧をも下回るほどの効果があった。
  • ただし実食前と実食中の血圧が少し高くなるので注意。
  • つまり激辛だから血圧に悪いとは言い切れない。

激辛もうまく使えば高血圧対策に使えそうですね。減塩をしているとどうしても出汁+スパイスという組み合わせが多くなりますので、辛味もうまく活用していけばレシピに幅を持たせることが出来そうです。冬場の激辛鍋なんてのもいいですね。

「激辛は血圧に悪い」と思い込んでいましたが誤解だったようです。
今回の実験はとてもよい勉強になりました。

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