風邪薬を服用すると血圧が上がるのかを実際に確認してみた

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以前、風邪をひいた際に血圧が159mmHgまで跳ね上がり、恐ろしい思いをしました。
風邪薬も血圧を上昇させた原因の一つと考えています。

2016/06/05 風邪をひいて血圧急上昇

そのあとで、血圧に影響がない市販風邪薬を探しましたが・・・。
結果は「そんなものはない」でした。
「市販の風邪薬は血圧への影響が考えられるため、主治医に相談のうえ薬を選びましょう」、そして「風邪は風邪薬を服用しないと治らない疾患ではないから、服用にこだわる必要はない」という結論でした。

高血圧患者に適した風邪薬はあるのか?風邪をひいたらどうすればいいのか?

しかし、気になるのは「風邪薬は血圧にどの程度影響があるのか?」ということです。
影響度は個人の体質や病状、そして薬の成分で変わってくるということは、容易に想像できることです。
そして「高血圧の方は不用意に市販薬風邪薬を飲んではいけない」という医師の指導も聞いたことがありません。
もしかしたら、血圧への影響を有り無しを問われれば「有る」だが、気にするほどのものではないのかもしれません。

気になるなら確認してみましょう。

確認しよう

では実際に風邪薬を服用して血圧の変化を調べてみましょう。

総合感冒薬の「新ルルAゴールドS(第一三共ヘルスケア)」「エスタックイブ(エスエス製薬)」を使います。

20160729_cold_medicine_02

実験条件は以下の通り

体調は万全(風邪はひいていません)
朝の血圧は115/75から125/85付近
降圧剤は飲んでいません
実験開始から終了まで同じ椅子に座りっぱなし
服用はAM10:30とし、その後2時間の血圧と脈拍の変化を測定

血圧は風邪が完治してからも少しだけ落ち着きがなくなっていますが、体力的にハードな日も多いのでやむなしです。

それではいってみましょう。

測定データ

グラフのほうが見やすいのでデータは読み飛ばしてください。

●新ルルAゴールドS

時刻 経過時間 最高血圧 最低血圧 脈拍 備考
10:10 -20 112 71 57
10:20 -10 112 68 62
10:30 0 111 71 58 服用
10:40 10 113 68 54
10:50 20 115 74 55
11:00 30 114 75 53
11:10 40 119 79 51
11:20 50 115 75 50
11:30 60 114 79 52
11:40 70 119 72 53
11:50 80 119 81 51
12:00 90 118 77 48
12:10 100 122 77 49
12:20 110 123 78 51
12:30 120 117 75 48

20160729_cold_medicine_03

●エスタックイブ

時刻 経過時間 最高血圧 最低血圧 脈拍 備考
10:10 -20 119 77 57
10:20 -10 121 80 65
10:30 0 123 77 63 服用
10:40 10 123 81 60
10:50 20 123 71 57
11:00 30 129 78 59
11:10 40 121 76 58
11:20 50 126 83 61
11:30 60 133 84 58
11:40 70 132 83 55
11:50 80 132 82 57
12:00 90 129 84 51
12:10 100 128 83 52
12:20 110 131 80 53
12:30 120 128 85 54

20160729_cold_medicine_04

考察

私の血圧は朝低く、昼間の活動期に10~15mmHg程度上昇し、就寝前にまた下がるという山型の変化をします。
血圧は上昇していますが、午前中に行った今回の実験では上昇の全てが薬の影響だとは言えません。

これを踏まえてみるとどうでしょうか?

20160729_cold_medicine_05

新ルルAゴールドS

こちらは血圧にほぼ影響がなかったといっても良さそうです。
普段でも朝から昼にかけてはこのような変化をしています。

ただし、脈拍が48回/分まで落ちており、徐脈といってもよいレベルです。
血圧よりこちらのほうが心配です。
普段安静にしていても60回/分程度ですので、おそらく薬の影響でしょう。

エスタックイブ

測定日のベースの血圧が若干高かったこともあり、132mmHgまで上昇してしまいました。
普段の血圧変化から考えると若干高めに推移しているように思います。
ただし本当に若干ですね。

そしてこちらも脈が低下しています。

添付文書を見るとどちらの薬も副作用に動機が起こる可能性があるようですが、動機は心臓の鼓動を自覚することなので脈が速くなったり遅くなったりというものではありません。
徐脈の理由付けができませんが、今回はこういう結果になった、ということで。

まとめ

今回の条件では「風邪薬は禁忌にするほどではないが、血圧への影響がゼロとは言えない」という結果になりました。
実験開始前に感じていたあいまいでもどかしい話、そのままですね。

ただ、影響の程度はわかりました。
私が懸念していたような薬が効きだすタイミングでドンっと20~30mmHg跳ね上がる、というような大きな影響はない、ということです。
これは良い収穫ですね。

先日風邪をひいたときのように、血圧上昇を極端に怖がり、風邪薬の服用を極力控えるというのはやり過ぎだったのかもしれません

ただし、当たり前の話ではありますが、高血圧の程度や原因、降圧剤の有無や成分、年齢などなど条件が違いますので、すべての人に一律「大した影響はないよ」と言い切れるものではありません。

「ある人はほどんど影響がなかった」という事実を踏まえて、深刻に考えずに主治医に相談しておきましょう。今回の結果から推測するに、多くの方が「緊急なら市販薬を飲んで安静にしてくださいねー」と言われるのではないでしょうか。
主治医のこの一言があるだけでかなり楽になるでしょう。「風邪薬でこれ以上血圧上がったら・・・」と不安に怯えながら服用するのはよいことではありません。不安やストレス、そして死への恐怖はメンタル面から確実に血圧を上昇させます。
安心して風邪薬を服用できるように事前に準備しておきましょう。

私もこれで脳出血再発に怯えることなく風邪薬が使えます。
まずは一安心ですね。

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コメント

  1. ぴたごら より:

    毎回拝見して、本当によく調べて参考になります。
    圧の上昇もそうですけれど、私の場合やはり心拍数も気になってしまいますね

    5年前の狭心症の時は気にしもせず、その後生活をしていましたけれどさすがに
    今回は心筋梗塞ですので薬の影響は気になります。
    特に脈拍の低下は気になるデータでしたね。

    1日に退院後初の検査です。
    術後経過が良ければよいのですけれどね

    ameoさんも梅雨明けして暑さが増してくるので、体調管理しっかりしてくださいね

    • ameo より:

      ぴたごらさん、こんにちは。

      そう言っていただけると調べたかいがあります。
      心拍数の低下は何なんでしょうね。
      副作用の眠気の影響もあるのかもしれません。

      高血圧由来の疾患は発症前と同じ生活を続けると再発の不安は消せません。
      ぴたごらさんは今が踏ん張りどころですよ。
      私のような中年でも、現状維持を通り越して発症前より健康になることができました。
      何事も我慢だけでは長続きしません。
      ぜひ楽しいと思える方法で生活改善をしてみてくださいね。

      術後の経過が順調でありますように私もお祈りしています。
      では、また!

  2. フジッコ より:

    こんにちは。

    実は、私も風邪をひき
    咳が止まらず、市販の咳止めを服用しました。

    ただ、
    朝に血圧の薬のと咳止めを服用していいのかわからず
    中途半端に夜だけにしていました。

    結果、
    やっぱり、上下10ほどあがりました(._.)
    減薬したばかりっていうのもあったかもですが。

    血圧、
    落ち着いてくれるかな…どうなるのかと、ドキドキしながら
    血圧測って様子見しています。

    本当に
    おちおち、風邪をひけないのが
    既往者ですよね…

    • ameo より:

      フジッコさん、こんばんは!

      熱が下がった風邪後期の血圧上昇は、咳や鼻水の影響が大きいように思います。
      測定中にくしゃみをすると血圧が上がるのと同じで、咳や鼻ススリで瞬間的に腹圧が上がったためではないでしょうか。
      ほんと、風邪と血圧は相性が悪いですよね。

      そういえばしゃっくりでも血圧上がるのでしょうか。
      今度しゃっくりが出たときに調べてみます。

      • フジッコ より:

        こんにちは。
        その後、咳は全く治らず、益々酷くなる一方で、とうとう病院に行きました。

        症状は
        微熱、鼻ズルズル、咳はゴホゴホ、ガラガラ声と典型的な風邪と発展してしまいました。

        病院で測る血圧は
        140-90と、降圧剤のんでてこれ?

        もう、ショックな値でした。

        せっかく、出来ていた血圧管理が…

        降圧剤の効果を減らさない風邪薬を処方してもらいましたが
        お守り代わりで、止めていたカルシウム拮抗剤を一週間出してもらい、様子見する事になりました。

        病院処方の薬は
        やはりよく効きます。
        早く、病院に行けばよかったと後悔です。

        後は、
        血圧の安定化!!

        あと、
        調剤薬局で、面白いものをみました。
        調剤薬局の風邪薬
        調剤薬局の咳痰薬

        市販のものとどう違うんだろう?
        今度、薬剤師さんに、聞いてみようと思います。

        • ameo より:

          フジッコさん、こんばんは。

          風邪が長引いているようですが大丈夫でしょうか。
          私も熱が下がった後もしばらく血圧が暴れていました。
          フジッコさんもお気づきの通り、風邪の症状が残っていると血圧は安定しません。
          血圧のためにも風邪の完治が最優先というのは私も同意見です。

          カルシウム拮抗剤の再処方は残念ではありますが、血圧が上がった理由が「風邪」とはっきりしているのですから全く心配しないでいいと思います。
          体調を整えてから再チャレンジしましょう。

          処方薬は市販薬と効果が段違いといいます。
          市販薬の効果は気休め程度で、本当はすぐに病院に行って最適な薬を処方してもらうのが最善です。
          とはいっても、社会人ともなると病院に行く時間が容易に捻出できないのがツライですよね。

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