今日で脳出血発症から2ヶ月経ちました。
経過をまとめておきましょう。
発症直前
まず発症前1年間以上血圧を測っていなかったのが1つ目のミスです。
これは会社員をやめてから義務として健康診断を受けることがなくなったためです。
それ以前の測定でも上が160を超える値が出ているにもかかわらず、何も対処していなかったのが2つ目のミスです。
「直前まで歩いていたから」なとと理由をつけたり機械を疑ったりとそれを認めなかったのです。
症状が出てきた時には手遅れという高血圧の特性を知らず、「こんなに健康なのに悪いわけがない」と本気で信じ込んでいたのです。
そして脳の血管が弾けます。
脳出血発症
その日は前触れもなく突然やって来ました。
自分で救急車を呼ぶことが出来ましたが、もし意識がなくなったら死んでいたかも知れません。
脳出血は発症後どれだけ早く治療を出来るかが後遺症の程度に大きな影響を与えます。
たまたまそのときに救急車が空いており、脳外科の緊急患者の受け入れがスムーズでたらい回しにされなかったことも大きな幸運でした。
12/27から数日遅れて発症したら病院に医師がいなかったかも知れません。
あらためてまとめてみると幸運続きだったようです。
入院
開頭手術はせずに、降圧剤により回復を促す処置を受けました。
入院して二日間は精神的に非常にツライ思いをしました。
右半身麻痺、言語障害、視覚障害、記憶障害、感覚障害など程度はまちまちですがあらゆる症状がでました。
特に他人とコミュニケーションが取れない、それ以前に何を伝えたいのが自分でも分からなくなる状態は受け入れがたいものでした。
大きな改善があったのは3日目。
ここで言語障害の程度が良くなり、「聞く」と「話す」が普通にコミュニケーション出来るレベルに改善したのです。
なにか暗い箱から開放された気分です。
それからも徐々に回復していき、リハビリ入院は必要なしと判断され、2週間で退院することができました。
退院後
生活するには問題ないのですが、若干の後遺症が残っています。
退院後は自分でリハビリをしつつ、元凶の血圧を下げる努力をしていました。
血圧
血圧は降圧剤を飲んているため、退院直後から110/70と極めて低い値になっていました。
まだ発症直後であるため降圧剤を適切な量に絞り込めていないのです。
その後、塩分制限、減量、運動、生活リズムの改善など出来ることはすべてやってきました。
食事制限
塩分は1日6g制限を目標にしていますが、結局4～5gで収まっています。
血圧が思ったより低めに出ているため飲酒は禁止。
また摂取カロリーも1600kcal程度に減らし減量も行っています。
減量
発症から2ヶ月で76kg→67kgと9kgの減量に成功しています。
一旦65kgまで落とし、後はお腹の脂肪と相談しながら最終着地地点を決めようと考えています。
運動
3日に2回ほどのペースで5～10kmの長距離散歩を行っています。
降圧剤
生活改善の効果もあってか、上の血圧を105～120にキープしながら降圧剤を2度減らしており、あと1ヶ月あれば服用が止められそうです。
血圧は異例の回復といえるのではないでしょうか。
生活改善を徹底していることもありますが、40代と脳出血を起こすには若く、血圧が150を超えるような時期が3、4年と短かったことが影響しているのかもしれません。
後遺症
生活するには全く問題ないレベルですが、仕事に影響するのは以下の3つ。
右手の細かい力加減が出来ない。
→キーボードの押し間違いが非常に多い。また毛筆が壊滅的な字になる。
文章がおかしい。
→助詞の使い方を間違えていたりと意味の通らない文章を量産してしまい、見直すのに非常に手間がかかる。
思い出せない。
→人の名前や漢字など記憶の関連性が薄れており、知っているけど思い出せないことが多い。ただし再度確認すると元にもどる。
リハビリ
とにかく体と頭を動かして仕事をすることがリハビリになると考えています。
うまくいかなくてイライラすることもありますが、脳に「治らないと生活できないよ」と毎日脅し続ければ治っていくのではないかと考えています。
その他では、思い出せなかった漢字を記憶に定着させるための暗記カードを使い始めています。
また最近毛筆が衝撃的な字になってしまうことを知りましたので、習字の練習も始めるつもりです。
毛筆は冠婚葬祭に呼ばれるまでに直さないと大変なことになりそうです。
退院当初に気にしていた右足の引きずり感はほぼ解消していますが、正しい動作で歩くことは続けていきたいと思います。
まとめ
発症させたことはまさに自業自得でしたが、その後は幸運も重なって順調に回復しています。
次の目標は降圧剤を止めることですね。
もしそれが叶ったらラーメンが食べたいです。
いやカツ丼・・・駅そばもいいなぁ。
お酒も飲みたいし。
頑張らねば。
